フュージョンバンドのクルセイダーズを聴いてみた。
こんにちは、NULLです。
今回は、フュージョンバンドのクルセイダーズ(The Crusaders)について特集したいと思います。
クルセイダーズって何?
ウェイン・ヘンダーソン (トロンボーン)、ウィルトン・フェルダー (テナーサックス)、ジョー・サンプル (キーボード)、スティックス・フーパー (ドラム)の4人が結成したジャズバンドが前身で、1961年にジャズ・クルセイダーズに改名した。1971年からクルセイダーズに改名してR&Bやファンクのリズムを取り入れたアルバムを発表する。初期メンバーの一人に、ギタリストのラリーカールトンがいた。彼は1976年に正式メンバーから脱退するも「南から来た十字軍」や「旋風に舞う」に参加している。同時期にはオリジナルメンバーのウェイン・ヘンダーソンも脱退。
その後は、ランディ・クロフォードやビル・ウィザースをゲストに迎えて、それぞれ「ストリートライフ」、「ソウルシャドウズ」を発表する。
1991年に活動休止するも、ウェイン・ヘンダーソンとウィルトン・フェルダーが「ネクスト・クルセイド」、「ジャズ・クルセイダーズ」名義でアルバムを発表、2002年にウィルトン・フェルダー、ジョー・サンプル、スティックス・フーパーのオリジナルメンバー3人によって再結成された。
クルセイダーズの代表曲をレビュー
「チェイン・リアクション(Chain Reaction)」
1975年発表のアルバム「チェイン・リアクション(Chain Reaction)」のタイトル曲。
当時のビルボードチャートで最高26位だった。
この時のベースは誰がやっていたのかですが、調べても出てこない。
ウィキペディアで調べたところ、サックスのウィルトン・フェルダーがベースも兼ねていたそう。
「夜の彷徨(Nite Crawler)」
1976年発表のアルバム「旋風に舞う」に収録された曲である。
作曲はラリー・カールトン。
彼は、クルセイダーズ脱退後のファースト・アルバム「夜の彷徨」のタイトル曲として、セルフカバーした。
ラリー・カールトンのギタースタイルはブルースが根底にあり、アル・ディメオラやジョン・マクラフリンのような超絶技巧とは違った
とても親しみやすく、力強いメロディーを弾いている印象がある。
ちなみにB’zの松本孝弘は彼と2010年にアルバム「Take your pick」で共演し、グラミー賞に輝いている。
二人の掛け合いがとても素晴らしい。コメント欄の荒れ具合がなんとも残念でならないが。
「ストリートライフ(Street Life)」
R&Bシンガーのランディクロフォードをゲストボーカルに迎えたアルバムのタイトル曲。
彼女にとっては大躍進のきっかけになったヒット曲ですが、対照的にクルセイダーズにとっては最後のヒット曲となった。
この時を境にクルセイダーズは80年代になると徐々に表舞台から消えていき、いわゆる「時の人」状態になっていく。
「虹の楽園(Rainbow Seeker)」
クルセイダーズではないが、ジョーサンプルのソロアルバム。
美しいピアノの旋律に、ファンクのリズム、すべてをとっても素晴らしい曲である。
様々なジャンルを取り入れているものの、ジャズピアニストとしての立ち位置は全くぶれていないところは彼なりの信念が感じられてとてもいいなと思う。
まとめ
いつか生演奏を観たいと願っていましたが、ジョーサンプルはすでにこの世を去っているのでもう叶うことはない。
フュージョン・ブーム時に活躍していたミュージシャンは60,70代と高齢だ。
ラリーカールトンに至っては70代になっている。
早くコロナが終息して、この目で演奏が観られることを祈るばかりだ。