フュージョンギタリスト・高中正義を聴いてみる。

Harut MovsisyanによるPixabayからの画像


今回はフュージョンギタリストの高中正義を紹介する。

サディスティックミカバンドのギタリストだった。

1975年のアルバム「黒船」の彼によるギターソロはコンピレーションアルバムでも取り上げられるほど伝説として語り継がれている。M4のイントロの高橋幸宏の激しいドラムからの高中のメロディアスなギターが印象的。クライマックスのM6は叫ぶようなギターで締めくくられる。

M11も彼らの高い表現力が窺える名曲である。ぜひ聴いてほしい。

サディスティックミカバンド解散後は残ったメンバーでサディスティックスを結成し、1978年まで活動した。トロピカル色全開の「Ready to Fly」は彼の代表曲の一つになる。

フュージョンブームの立役者の一人

アルバム『JOLLY JIVE』に収録されている彼の代表曲の一つ。フュージョン=夏というイメージを決定づけたのはこの方のギターサウンドの影響が大きい。

とは言え、フュージョンブームは1982年には急速にしぼんでいった。

それでも高中人気は衰えることはなかった。

レーベル移籍後の1985年にアルバム『TRAUMATIC 極東探偵団』に収録されている。

当時流行していたダンスミュージックを取り入れたメロウで幻想的なサウンドは、日本のフュージョン史に残る名作である。

中森明菜の「十戒」を作曲

6thアルバム「POSSIBILITY」に収録されている。

この曲で高中はキーボードアレンジもこなしている。

実は高中の曲提供は数えるほどしかない。

例えば、堀ちえみの「風のサザン・カリフォルニア」や荻野目洋子の「スロープに天気雨」などがある。

森口博子や矢沢永吉などを担当している売野雅勇が作詞を担当している。


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