プログレッシブロックバンド・ジェネシスのメンバーのソロ曲を集めてみた!

Julius SilverによるPixabayからの画像


今回は、ジェネシスのメンバーのソロ曲について特集する。

ジェネシスの経歴


Genesis「Carpet Crawlers」

Genesis「I know what I like」

Genesis「Invisible Touch」

ピーターガブリエル在籍時のジェネシスは演劇や中世、近世のイギリスの世界観を取り入れた、シュールなバンドだった。

対して、ピーターガブリエル脱退後にボーカルを引き継いだフィルコリンズのジェネシスは徐々にポップバンドとして80年代に人気を博すことになる。

私はただ、ただ、とっつきにくかった。フィルコリンズからジェネシスを知った人間としては、ピーターガブリエルのジェネシスを簡単に受け入れることはできなかった。何というか、クセが強すぎる。

キング・クリムゾンやイエスもそうだが、一曲10分以上の楽曲がざらにある上に、曲調もころころ変わるため、よほど気に入らない限りなかなか最後まで聴き通すのに骨が折れるのだ。

一曲3分のポップに毒されてしまった身としては、彼らの重厚な世界観にアタマが追いついてこないのだ。

アルバム「ナーサリー・クライム」を聴いたときのあの気分ときたら。

電車内で目をつぶりながら、2、3曲を立て続けに聴いた。イギリスの田園地帯を思い浮かべる。私は彼らの世界観との共通点を見出そうとした。しかし、彼らは我々の共感に身を寄せるような忖度は決してしない。

「ついてこれないなら、それで結構。」

聴き手への一切の妥協も許さない、彼らの高貴さを垣間見たような気がする。

しかし、電車を降りてアルバムの曲を振り返るが、何とも形容しがたい感情がこみ上げてくる。

「結局あれは何だったんだ」と。

私は狐につままれた気分で仕事に行くことになる。

おそらく一生理解できないまま生涯を閉じるのかもしれない。

けれど、彼らの世界が美しさに満ち溢れていることに変わりはない。



メンバーのソロ曲集めてみた!

 

フィルコリンズ

 

「Another Day In Paradise」

アース&ウィンド・ファイアーのフィリップベイリーとのデュエット 「Easy Lover」

ゲートリバーブ初期の代表曲「In The Air Tonight」

フィル・コリンズ ビッグバンド「Pick up the pieces」

フィル・コリンズはピーターガブリエルを凌ぐほどのシンガーであり、役者でもある。道化師のようにおどけてみせるし、一流俳優のような振る舞いもできる。ピーターガブリエル脱退までドラマーに徹していたとは思えないくらいである。

私の一番のオススメはフィル・コリンズビッグバンドの「Pick up the pieces」である。

オリジナルはホワイトアベレージバンドの代表曲だが、それを上回るほどの見事なアレンジである。

スティーブハケット


「Fifth of  Fifth」

「Narnia」

 

スティーブハケットはエドワードヴァンヘイレンよりも先にタッピング奏法を編み出したと言われている。(本当ところはわからない)

サードアルバム「Nursery Cryme」の「Musical Box」でその奏法が聴けるらしいので、ご視聴あれ。

また、1985年にイエスやエイジアのギタリストのスティーブハウとともに「GTR」を結成するが一年弱で脱退することになる。

トニーバンクス


ライブでのトニーバンクスソロ

「This is love」

トニーバンクスは、ジェネシスのキーボーディストとして裏方に徹しているイメージはあるが、案外おしゃべりな一面がある。動画ではジョークを展開して会場を大いに沸かしている彼の姿を見ることができる。

ピーターガブリエル


「Sledgehammer」

「Shock The Monkey」

顔を溶かしてみたり、見にくく歪めてみたりと、自分をイジメ抜くことに余念がない奇妙キテレツなお方である。

ジェネシスの初代ボーカルであり、あのゲート・リバーブの生みの親の一人である。(真の生みの親はエンジニア、プロデューサーのヒューパジャム。)

「ゴー、ドバー!」とドラムの残響をカット処理する技術だ。

彼が楽曲で使い始めてから、またたく間に洋邦問わず猫も杓子もこの「ゴー、ドバー!」を使い始めたわけである。

さっきから何を言うとんねんと言う方には、これ以上にないくらいにふさわしい資料を用意したので、12:20あたりを再生してみてください。

 

ダリルステューマー


「Heavy Heart」

「Turn It On Again」

ダリルステューマーは、1980年代にサポートメンバーとしてジェネシスとフィルコリンズのソロプロジェクトで活躍していた。

しかし、彼はどちらかというとフュージョンミュージシャンで、ジョージデュークやジャンリュックポンティのバンドで活躍していた。

アルバムでは、ジェネシスの「Three Sides Live やフィルコリンズの「Face Value」などに参加している。ソロアルバムでは、ポップなギターインストゥルメンタルを披露している。

マイクラザフォード


マイクザメカニクス「Living in the years」

マイクザメカニクス「Over My Shoulder」

マイクラザフォードの父はイギリス海軍大佐だったそう。その亡き父への思いを歌った「Living in years」は、アメリカで大ヒットした。

ギターのスティーブハケットがジェネシスから脱退したあとに、ラザフォードはギター、ベースを兼ねるという離れ業をやってのけている。

2つ目の動画の「Over My Shoulder」はメンバー3人によるギター・アンサンブルが特に見事なもので、彼の音楽センスはとにかく目を見張るものがある。

アンソニーフィリップス


「Musicalbox」

「God if I saw her now」

初期ジェネシスの世界観を創った一人と言っても過言ではない。しかし、彼はジェネシスのセカンドアルバム「侵入」をリリース後、1970年に脱退している。

70年代から80年代にかけて、クラシックとロックをクロスオーバーさせたアルバムを数作品リリースするものの、商業的成功とは程遠い結果となっている。

サードアルバムの「Nursery Cryme」の「Musical Box」は彼の影響を強く残した楽曲だと言われている。

補足


2021年にジェネシスのライブツアーがあるそう。

残念ながら会場はイギリスとアイルランドの各地のみで、来日公演はさすがにないそうなので、余裕がある方は直接現地に行くかDVDの発行を待つしかない。

関連記事




Follow me!

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *