デイヴィッド・ベノワ 日本のアニメを愛したピアニスト
今回はデイヴィッド・ベノワについて取り上げる。
ベノワはどちらかというとスムースジャズの部類に入る。1980年代後半、アメリカではフュージョンブームが終焉してからは人気は下火になっていき、控えめなバックミュージックにメロディ部分をギターやキーボード、サックスなどが演奏するスムースジャズに移り変わろうとしていた頃だった。
そんなスムースジャズ初期の代表的ミュージシャンであるデイヴィッドベノワの代表曲を聴いていこうと思う。
デイヴィッドベノワの代表曲
「The key to you」
デイヴィッド・ベノワの代表曲。
1987年にGRPレコードに移籍して2作目にリリースされたアルバム「Every Step of the Way」に収録されている。
叙情感あふれるベノワのプレイとサビの伸びのあるボーカルがこの曲の肝であり、聴いていただければただのイージーリスニングではないことがお分かりいただけると思う。
「Linus and Lucy」
元々はスヌーピーが出てくるアニメ「ピーナッツ」のためにガラルディが書き下ろしたインストゥルメンタル。それがいつしか、本アニメのテーマソングとなる。
ベノワはその曲をコンピレーションアルバムでカバーした縁で、1992年から2006年まで「ピーナッツ」のTVスペシャルの劇伴を担当することになる。
「Yusuke The Ghost 」
奥さんが日本人ということだからか、日本のアニメにインスピレーションを得た作品がある。
「幽☆遊☆白書」は30代、40代であれば、ご存知の方も多いかもしれない。
私は再放送で観たので、大体は覚えている。ガキ大将と幽☆遊☆白書ごっこなるものを興じていて、私はなぜかドクロ弟の役を無理やり担わされていた。(身体がクラスの中でもとりわけ小さいのにも関わらず、身体のデカイキャラクターをやらされていた。あまりにもミスマッチだ。身体のでかいふりをして演技する身にもなってほしい。)
ベノワは日本の漫画が大好きで、来日した際はそのことを公言している。
そして、愛読しているであろう「幽☆遊☆白書」主人公の浦飯幽助からインスパイアされた作品が「Yusuke The Ghost」である。
現在
自宅でのピアノリサイタルの様子。コロナ禍のミュージシャンによく見られる光景になったが、ステージだろうと自宅だろうと、ピアノ一台で安らぎの空間を生み出してしまう。天才以外の何物でもない。
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