フュージョンキーボーディスト・ボブジェームスの「Westchester Lady」を聴いてみる
今回はフュージョンキーボーディスト・ボブジェームスの「Westchester Lady」を紹介するよ。
「Westchester」とは彼の事務所の近くのニューヨークのウェストチェスター郡のことを指しているらしい。
この曲はボブが所属していたCTIレコード第三弾のアルバム「Three」(ほぼまんまや)に収録されている。
特徴としては、ファンクのリズムを基調にフレーズがこれでもかと何度も繰り返される。それからストリングとホーンセクションで盛り上がりを見せ、また元のフレーズに戻るというシンプルな構成が特徴的。
ギターはフュージョンバンド「Stuff」でおなじみのエリックゲイル、ベースは「The 24 Street Band」のウィルリー、ドラムは後の「Fourplay」のメンバーであるハーヴィーメイソンが演奏しているよ。
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とにかく聴いてみ?
ね、寝てないですか?
この曲ってなんとなくクラシックって感じがしない?
実はボブジェームスの音楽ルーツはクラシックなんだよね。(実際にビゼーの「ファランドール」やムソルグスキーの「禿山の一夜」などをフュージョンにアレンジしてるからね。)
彼は元々、大学まではクラシックが専門で、ジャズ畑に参入したのはそれ以後の話。
だからなのか分からないけど、曲の構成もフュージョンミュージシャンに見られるアドリブを抑えめにしていて、まるでドラマの劇伴のような感じがするんだよね。
それに彼は、フュージョン界でも有名なクインシージョーンズに見いだされて、クロスオーバー以前の1960年代からジャズピアニストとして活躍しているよ。
クインシージョーンズっていえば、マイケルジャクソンのプロデュースをしたり、刑事ドラマ「アイアンサイド」のテーマで有名なんだよね。(この曲のイントロはキルビルでも使われていたよね。)
ちなみにクインシーの弟子であるボブジェームスも「TAXI」などのドラマの劇伴を担当しているよ。(と言ってもあまり日本では知られてないけど。)
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