アシッドジャズなんか知らないよっていう人が読むブログ
今回はアシッドジャズとは何かについて紹介する。
アシッドジャズって何?
1981年にロンドンやマンチェスターで始まったジャズで踊るイベントがきっかけらしい。
だがその時はまだアシッドジャズという言葉はなかった時代だ。
英語表記だとAcid Jazz。
ではこのAcidってどういう意味だろう?
こういう意味らしい。
アシッド【acid】
[名]
1 「酸 (さん) 」に同じ。
2 麻薬、特にLSDをいう。
[形動]厳しいさま。辛辣 (しんらつ) なさま。また、色彩などが強烈なさま。 出典:デジタル大辞泉(小学館)
うーん、スラングだからか結構ヤバい意味で使われている。
で、ジャイルズピーターソンがアシッドジャズの生みの親ではあるが、名付けの親ではないらしい。
名付けたのジャイルズピーターソンとDJをしていたクリスバングスだったという説がある。
いろいろと諸説はあるそうだが、自他ともにクリスが発案者であることで一致している。
1980年代後半になると、アシッドジャズのジャンルが形作られていき、自作曲を演奏するバンドやDJも多くなっていく。ジャミロクワイやブランニューヘヴィーズもその過程で登場した。
フュージョンとは何が違う?
フュージョンは1960年代後半にマイルスデイヴィスのエレクトリックジャズが始まりというのが定説となっている。
一方、アシッドジャズは初期でこそフュージョンもサンプリングとして引用されていた。だが、多く引用されていたのは1950~60年代のジャズである。
ジャズファンクもアシッドジャズに影響与えていた。
ジャズファンクはフュージョンと同じ16ビートの音楽だが、フュージョンの場合はロックとの融合を図ったのに対して、ジャズファンクはジャズのアンサンブルをそのまま16ビートに乗せただけなので、あくまでジャズなのだ。
ジャズファンクには、ジャズレーベルのブルーノートがLA(ロサンゼルス)に移転した時期のドナルドバードのアルバムやロニーロウズの「Always There」、マリーナショウの「Street Walking Woman」などが代表的である。
一番最初のアシッドジャズって?
サイモンブースが率いるワーキングウィークがアシッドジャズを演奏した最初のグループではないかというのが定説である。
他の説として、1975年のスコットランドのファンクバンド・ホワイトアベレージバンドの「Pick Up the Pieces」がアシッドジャズの元祖ではないかという説もある。
アシッドジャズって結局どうなった?
アシッドジャズブームは1990年代で終息したが、一部はクラブジャズやヒップホップとして受け継がれ、ブランニューヘヴィーズやインコグニート、ジャミロクワイも現在まで活動を続けている(2021年現在)。
2000年代になると、ニューマスターズサウンドやベイカーブラザーズなどアシッドジャズのファンク要素を強くしたバンドが出現する。
日本では、Suchmos(サチモス)などのシティポップスがアシッドジャズの要素を受け継いでいる。
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