AORバンド・ブロウモンキーズを聴いてみる
今回はAORバンドのブロウモンキーズを紹介する。
ハウスミュージックとワールドミュージックの融合に挑戦したイケメン野郎
ドクター・ロバートは1981年にブロウモンキーズを結成。
当初はポールウェラーのスタイルカウンシルのようなR&Bを中心とした音楽だったが、80年代後期になるとハウスミュージックを大胆に取り入れた楽曲を展開する。
どうでもいいけどドクター・ロバートの歌い方はなんとなくニューオーダーと似てるなー。
ディスコグラフィー
1stアルバムの「Limping for a Generation」。R&B、フォーク、ボサノヴァ、ジャズ、ネオアコなんでもござれ。
確かにスタイルカウンシルと同じ系統ではあり、スタイルカウンシルの場合は自らの音楽性をR&Bを基礎に据えているが、ブロウモンキーズは方向性がはっきりしないというか、リスナーとしてはころころと音楽性が変わることに振り回されて疲れるなーと。
そういった意味では、なかなか一筋縄ではいかないアルバムである。
2ndアルバム「Animal Magic」は、前作よりもジャジーで洗練された雰囲気。
「Digging Your Scene」は打ち込みサウンドを取り入れたニューウェイブな曲で、全米チャートで最高位14位にまでランクインした。
そういえばこのイントロ、AORバンドのパリスマッチの「眠れないくらい悲しい夜なら」でオマージュとしてひそかに取り入れられている。
ハウスミュージックにどっぷり漬かっていたブロウモンキーズ最盛期のシングルコレクション。
最早デビュー作の頃の面影は全くといってない。
切れ味抜群のドライブ感はいつ聴いても気持ちがいい。
同時期に流行していたアシッドジャズの影響もうかがえる。
また、SoulⅡSoulがダブステップを取り入れた記念碑的作品「Keep On Moving」をリリースしたのもこの頃である。
しかし、この直後に燃え尽きてしまったのか、バンドは解散した。
本人曰く「もう歌いたくない」と。
その後、ソロに転向して、2008年にブロウモンキーズは再結成された。
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