渋谷系バンド・オリジナル・ラヴのアルバム「結晶」


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こんちは、NULLでーす(^^♪

今回は渋谷系バンドの雄、オリジナルラヴの1992年にリリースされたアルバム「結晶」を紹介するよ。

俺に渋谷系の素晴らしさを教えてくれた一枚。

現在の田島貴男のソロもいいけど、やはりバンド形態のオリジナルラヴが一番好き。

このアルバム全体の特徴としては、前作に続いてジャズやボサノヴァなどの洋楽のリズムを取り入れたアダルトコンテンポラリーな楽曲が多いこと。特に1990年代初頭にかけてイギリスを中心に盛んだったアシッドジャズをいち早く取り入れている。

「スキャンダル」「フェアウェル フェアウェル」では、ピチカートファイブ時代からの田島貴男の特徴であるファルセット(裏声)はここでは使われていない。次作「EYES」以降はファルセット歌唱は一部の曲を覗いて聴かれなくなる。

作曲は田島貴男、作詞は田島貴男、木原龍太郎。

田島の作詞はラブソングの型にはまらない斜に構える印象があるのに対して、木原の作詞は「過去」をテーマにラブソングの王道を行っている印象がある。

1曲目「心理学」

ループするベースラインとドライブ感あふれるドラムが特徴的な、ジャズを基調とした曲。

この曲のテーマは「オカルト」をテーマにしている。当時はバブルが崩壊、オウム真理教が注目を集めていた頃。

見えない理性よりも見えない宗教や享楽をありがたがる世の中をシニカルにとらえている。

2曲目「月の裏で会いましょう」

オリジナルラヴの初期の代表曲。「接吻」の方が有名だったするけど、アシッドジャズがフューチャーされているこの曲は渋谷系を語る上では外せない一曲である。

間奏からは転調する。

アルバムバージョンではイントロにホーンアレンジがされている。



3曲目「ミリオンシークレット」

「月の裏で会いましょう」同様にアシッドジャズを取り入れたグルーブ感あふれる楽曲。

4曲目「スクランブル」

ボサノヴァのリズムが特徴的なテンポの速い楽曲。

ファルセットを多用していたピチカートファイブ時代を彷彿とさせる。

5曲目「愛のサーキット」

粗削りなハードロックテンポの楽曲。

ここでも宗教がテーマになっている。

世知辛い「この世」と不確かな「あの世」が「サーキット」と「極楽浄土」で対比されている。

6曲目「フレンズ」

ハモンドオルガンのソロがカッコいい楽曲。

2サビからは劇的に転調する。

7曲目「スキャンダル」

アシッドジャズを基調としたアップテンポな曲。

8曲目「フェアウェル フェアウェル」

アダルトコンテンポラリーなスローバラードが特徴的な曲。

Cメロで転調するところがこの曲のスパイスとなっている。

9曲目「ヴィーナス」

ファンキーなカッティングギターとセクシー(某政治家のことではない)なサックスが特徴的な曲。

10曲目「セレナーデ」

タイトルの通り、スローテンポの楽曲。

アウトロでは急にアップテンポになってフェードアウトする。

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