日本沈没のサウンドトラック・主題歌を集めてみた!

こんにちは、nullです。 今回は、来年秋の日本沈没ドラマ化を記念して、今までの日本沈没シリーズのサウンドトラックと主題歌についてレビューしたいと思います。 日本沈没とは? 日本沈没の原作者は、小松左京です。当時の最新の科学理論を用いて書き上げた壮大なSFは、石油ショックによって漠然とした不安を抱えていた日本人にとてつもないインパクトをもたらしました。 あらすじを簡単に説明すると、主人公の小野寺とともに深海の調査をしていた田所教授は、ある異変を目撃したことをきっかけに日本列島はいずれ沈むという学説を出したものの、謎多き渡老人を除いて学会からは総スカンを食らう始末であった。しかし、田所の説を裏付けるように天城山の噴火、京都の大地震、東京大震災などが立て続けに起こる。敵対していたT大の教授を殴ったことでD1計画から去ることになった田所に代わって、田所の弟子である幸長とその友人の中田が中心となって日本人の国外脱出計画を遂行しようとする。しかし、彼らは最新のシミュレーションで日本列島が海に没するまでに1年もないという衝撃の事実を知る。 まー下手な解説ですがこんなところです。とにかく古本屋や図書館もしくは電子書籍で購入して読んでみてください。 日本沈没作品のサウンドトラック・主題歌 日本沈没(1973年)   サウンドトラックは手掛けたのは、作曲家の佐藤勝です。 佐藤勝はゴジラ音楽で有名な伊福部昭の弟子で、黒沢監督の「隠し砦の3悪人」や「蜘蛛の巣城」、山田監督作品の「幸せの黄色いハンカチ」の音楽を手掛けた巨匠です。 2006年に日本沈没をリメイクした樋口真嗣監督らの構想で、2019年11月30日に行われた「小松左京音楽祭」が行われることになりましたが、当時のオーケストラ用の譜面の採集に苦労したそうです。 樋口真嗣「作曲家の伊福部昭さんの作品は比較的、譜面が残っている方ですが、同じくゴジラなども手がけた佐藤勝さんになると、ほとんど残っていない。(以下省略)」 出典:BRUTAS 2019.11.1 心揺さぶる素晴らしい映画や音楽が、失われつつあるという現実。『小松左京展―D計画―』  日本映画音楽を支えた佐藤勝ですらこのありさまなんですねー。アナログは保存が大変そうだし、音源がないとなると作曲者が生きていない限り再現が難しそうですね。ちなみにこのコンサートは無事に開催されたそうです。 一から譜面を再現した方々の情熱には頭の下がる思いです。 TV版日本沈没 TV版があったなんて全く知りませんでした。 主題歌は五木ひろし「明日の愛」。 歌っている本人には申し訳ないのですが、なんだかこれから日本沈むぞーという緊迫感がありません(^_^;) 日本沈没(2006年)   樋口真嗣監督によるリメイク作。私が高校生の時の作品です。トヨエツ懐かしいです。 サウンドトラックは、ジョン・ウー監督作品『レッドクリフ』を手掛けた作曲家岩代太郎です。 主題歌は久保田利伸とSunMinの「Keep Holding U」です。     NETFLEX版アニメ日本沈没(2020年)   サウンドトラックは、映画「聲の形」を手掛けたagraph(牛尾憲輔のソロユニット)です。 主題歌は大貫妙子 & 坂本龍一の「a life」です。 じつは大貫妙子と坂本龍一の共演は初めてではありません。 大貫妙子 「都会」   1977年、坂本龍一はこの曲だけではなく、この曲が収録されているアルバム「SunShower」でキーボードを担当しています。 日曜劇場版日本沈没(2021年秋ごろ予定) 音楽担当はまだ決まっていないようでした。 しかし、小栗旬が環境省の官僚役をするとは思いにもよりませんでした。 新聞記者役の杏も今年はいろいろ大変でしたけどこれからのご活躍を期待しております。 まとめ 過去の作品と比べると、小野寺の相手役の玲子の職業がその時代のジェンダー感を表わしていてとても面白いなと思いました。 来年のドラマもそうですが、小野寺の存在感が無くなって言ってなんだかさみしいなーと思いました。 香川照之版の田所先生が出るのでそれが救いではありますが。 半沢直樹のような演技をしてほしいような、まじめにやってほしいような( ´∀` ) 間違っても「日本はおしまいDEATH!」というようなことは冗談でも言ってほしくないですね。 話が逸れた(^_^;) ちなみに音楽もサウンドトラック一つとっても面白いですよね。昔は先に述べた佐藤勝のようにアカデミックな音楽教育を受けるのが当たり前だったのが、現代では音楽ソフトウェアがあれば才能一つで仕事が出来てしまうわけですから。便利な時代になったものです。 よろしければ、他の記事も御覧下さい。 […]

フュージョンギタリスト松原正樹が参加した、松原みきの「真夜中のドア」を聴いてみる

こんちは、NULLだよ(^^♪今回は、フュージョンギタリスト松原正樹が参加した松原みきの代表曲「真夜中のドア」について特集するよ。最近はこの曲が東南アジアのチャートを賑わせているよ。松原みきに関するニュース。 では聴いてみよう。 とても笑顔のまぶしい綺麗な方。でも残念ながら2004年に若くして亡くなってしまった。小気味よく鳴る松原正樹のリズムギターと終盤のソロは、まさに70年代のAORのお手本と言えるくらいで、この曲に爽やかさな彩りを添えている。それに対して松原みきも負けておらず、ソウルフルな歌声を披露している。実はシティ・ポップス好きを公言していながら、今までこの曲を聴いたことがなかったから、とても恥ずかしい限り。作詞は三浦徳子、作曲・編曲は林哲司。↓林哲司に関する記事 この「真夜中のドア」が収録されているアルバムの「POCKET PARK」にはサイドAにギター松原正樹や後藤次利(後にとんねるずの「野猿」の曲を制作)、サイドBにキーボード井上鑑やギター今剛など、そうそうたるメンバーが収録に参加している。(ちなみに松原正樹と今剛はフュージョンバンドのパラシュートのメンバー。)後藤次則に関する記事 松原正樹に関する記事 最近は、山下達郎や竹内まりやなどの名曲がフランスを中心に聴かれている。というか海外の人の方が日本人よりも日本のシティ・ポップスを知っているってけっこう皮肉だよね。とはいえ、シティ・ポップスを聴いていた俺としては嬉しいし、郷ひろみの「入り江にて」とか廃盤になっているものもあるから、注目されてこなかった曲が見直されるといいなと願うばかり。

ラウンドテーブルの代表曲を聴いてみる 渋谷系図鑑2

二 盧によるPixabayからの画像 こんにちは、nullです。 今回はラウンドテーブル(ROUNDTABLE)に紹介したいと思います。 経歴を紹介します。 ラウンドテーブルは北川勝利と伊藤利恵子の二人によって大学時代に結成され、 1997年にサディスティックミカバンド、YMOの高橋幸宏主催のインディーズレーベルコンシピオからデビューし、翌1998年にメジャーデビューしました。 高橋幸宏に関してはこちらの記事をどうぞ。   ラウンドテーブルの楽曲紹介 1stアルバム「DOMINO」から「SummerRain」   2ndアルバム「Cannonball」から「Perfect World」 1stアルバム「DOMINO」は70年代、80年代の洋楽ポップスのエッセンスを限りなく凝縮した一枚であるのに対して、 2ndアルバム「Cannonball」はポップさを残しながらもオルタナに急接近した特異なアルバムでした。     4thアルバム「RADIO BURNIN」は、ポップスに回帰しつつも、激しいロックもありのバランスの取れた構成になっています。 4thアルバム「RADIO BURNIN」から「Everyday」 彼らの持ち味はピチカートファイヴや、フリッパーズ・ギターを意識しながらも、洋楽の様々なジャンルを巧みに取り入れて独自の音楽を作り上げていることです。 オマージュも曲の随所に散りばめられています。 例えば。 ダニーハサウェイへのオマージュ 1stアルバム「DOMINO」から「Desert Side of the Moon」   次は元ネタです。 ダニーハサウェイ 「ザ・ゲットー」 ラウンドテーブルもダニーハサウェイに大いに影響されていたことが窺える。ちなみにダニーハサウェイのライブは名盤なのでぜひ聴いてみてほしい。   他にもアニメのサウンドトラックも担当しています。その一つに「それでも町は廻っている」があります。 「それでも町は廻っている」から「One Note Ska」 最近はアルバム、ライブもないため心配ですが、もしライブ予定があれば観に行こうと思います。 近年は両者ともアーティストに楽曲提供をしているそうです。 北川勝利の提供曲 「NHKにようこそ!」 – Puzzle ご活躍に期待しております。 では✋ よろしければ、他の記事もご覧ください。